こんにちは。
今回は英語の早期教育について書かれた
面白い本を読んだのでブックレビューします。
本書ではある程度費用を抑えつつ
幼児期に動画教材を積極的に使って英語脳を作り
小学生以降は英会話教室に定期的に通うことで英語脳をキープし
中学生以降は自分で学習を進めて
18歳でバイリンガルを目指すメソッドが書かれています。
ディズニー英語など他のおうち英語教育と同じですが
1歳半〜幼稚園前のインプット量が勝負とのことです。
幼児で英語ペラペラじゃなくてもいいですよね!
著者の紹介
この本の著者は日常生活に自然に英語を取り込むことで
娘を英語優位、息子を日本語優位の日英バイリンガルに育ててます。
この方法を再現した0歳からの英語教室「おうちえいごくらぶ」も主催されています。
著者自身は神戸出身でミュージシャンの父の影響で
洋楽を聞いて育ち子どものときから英語、特に発音に興味を持っていたそうです。
子どもの時から興味の持ち方がすごい!
その後、著者は独自に研究を進めていましたが
後に英語音声学を学び、自分が取り組んでいたことが
体系立てられて学問となっていた事を知り衝撃を受けて
ますます発音にのめり込んだそうです!
ここからさらにユニークですが
著者は大学4年生の夏に結婚し卒業とともに家庭に入るも
子どもの小学校入学を機に学習意欲が再燃し大学院に進学されたそうです。
アクティブな方ですね!
さらに中学、高校、大学、専門学校で教鞭をとられ
現在は教授として、小学校、中学校の英語教育を志す
学生を指導されている経験豊かな方です。
- 本の題名:こどもの未来を広げる「おやこえいご」
- バイリンガルを育てる幼児英語メソッド
- 作者名 :金城学院大学教授 おやこえいごくらぶ代表
- 小田せつこ
- 出版社 :プチ・レトル
- 発売日 :2019年5月15日
「おやこえいご」とは
著者の提唱する「おやこえいご」は、親子のふれあいを楽しみながら
日常生活の中に英語を自然に取り入れる方法です。
目指すのは、子どもの健やかな成長を第一にしながら
将来の英語力の基盤をつくること。
英語の学習は幼少期だけで完結しないですからね
幼少期は、日本語の発達が大切な時期であるため
英語はあくまで補助的な役割を果たします。
「18歳で英語をある程度使えるようになる」という
現実的な目標を掲げることが大切です。
早期教育で英語を始めても、文法や単語など後からの学びは必須であり
無理な期待を持つのは禁物です。
おやこえいごはあくまで助走期間と考えるよう提言しています。
おやこえいごの進め方
早期から英語に触れる重要性
幼少期から英語に親しむことで、英語を「勉強すべき科目」ではなく
「言語」として自然に受け入れられます。
一方で中学生になると、学習への抵抗感が強くなりやすく
他の科目や活動との両立が難しくなるため早期の取り組みが有効です。
中学校では英語は日本語で説明を受けて勉強する科目ですね
経済面の工夫
英語教育に必要なお金を計画的に準備することも大切です。
著者の場合、幼児期は英会話教室など高額な学習はせず
毎月5000〜7000円を10年間積み立てて100万円を貯め
留学費用に充てることを提案しています。
計画的に積立てすれば子どもを短期留学させることもできそうです
また、セット教材にはなるべく頼らず
無料の動画や週1回の英語教室の活用も提案しています。
費用が抑えられますしね。
なお高額なセット教材は子どもが飽きて続かないリスクもあるため
おすすめしないとの考えです。
動画で楽しむ おやこえいご
著者は動画を活用した大量のインプットをオススメしています。
たとえば、著者オススメのアメリカの良質なアニメ(scholastic社のscholastic video collection)や
他にも子どもが好きな映画の英語版(例:「アナと雪の女王」)や
ポケモンなど英語で吹き替えられた日本アニメのDVDです。(amazon.comで購入できます)
scholastic video collectionは5,000円超しますが
穏やかな音楽と映像のため特に赤ちゃん〜幼児にオススメですね
著者の経験では、質の高い動画を繰り返し視聴することで
英語の音やリズムに自然と慣れる効果があったとのことです
幼児英語教室の活用
英語教室は子どもさんが英語で直接コミュニケーションがとれる大切な場と著者は考えています。
御本人は英語教室を主催されていますしね。
また教育の方針を一人で悩まず、教材や発達段階を先生に相談できる場でもあるため
オススメとのことです。
さらに、英語教育に力を入れている
他の親御さん(仲間)に会える場でもあります。
仲間と一緒に頑張れますよね
良い英語教室のポイントは以下の3つです
- 先生の英語力が高いこと。ただしネイティブの先生にこだわる必要はない
- 子ども好きで発達段階に合わせた指導ができること
- 楽しく学びがあるレッスン
年齢別のおやこえいごの進め方
幼児期(0歳〜幼稚園)
0歳〜1歳半の時、いちばん大事なのはパパママとの直接のコミュニケーションです。
英語の絵本を見せたり歌をきかせるとともに
ふれあいを大切にしながら時々英語を織り交ぜて話しましょう。
1歳半〜幼稚園でどれだけインプットできるかが勝負。
家では動画を活用し、週1回の英語教室に通うのが理想的。
英語を学ぶというよりも楽しむ姿勢が大切です。
期待しすぎず一緒に楽しむスタンスがいいですね
幼稚園〜小学校低学年
幼稚園に入るまでにしっかりと
インプットができていれば「英語耳」ができているはずです。
一方、幼稚園以降はテレビの仮面ライダーとかプリキュアにも
興味を持ってくる年頃ではないでしょうか。
すると動画イヤイヤ期が始まってきます。
わが家はそこまで嫌とはなりませんでした。
英語の動画も楽しんでました
幼稚園以降は「英語耳の維持」を大切にしましょう。
小学校に入学すると授業が始まるとともに
習い事を始めることもあるので
どうしても英語のインプット時間が減ることが多いです。
小学校高学年
この時期は英語学習の「頑張りどき」です。
週2回の英語教室など、英語に触れる機会を増やし
本格的な英語力を伸ばす努力をしましょう。
なお「発音」と「文法」を始めるのにも最適です。
今後の学習のモチベーションを高めるため
6年生くらいで最初の海外ホームステイを経験できるのが理想です。
子どもたちに海外行かせてあげたいですよね
中学・高校
反抗期に入ると何をいっても話を聞いてくれなくなる場合もあります。
そんなときは、、
子どもとコミュニケーションを取ることができる状態を保つことが大事です。
英語の学習面では「文法の確認」と「音読」によって英語力の定着を図るよう目指す。
高校生になる頃には、youtubeなどの英語動画や
記事を楽しむ習慣がついていれば理想的です。
多聴多読で英語の上達につながりますよね。
やりたいと思ったことが学習に繋がっていれば最高です!
海外経験のプレゼント
著者は小学校高学年〜中学年にかけて
1週間程度のホームステイのプレゼントを推奨しています。
子どもが刺激を受けて英語学習の
モチベーションにつながることが期待されます。
幼児教育はあくまでベースなので
高学年以上の学習では「もっと話したい」「もっと学びたい」という
思いを持つことが大切です。
自主性がないと進歩しないですよね
文法や表現、単語の知識など学習はそれ以降も続きます。
私も文法は退屈だなと思ったこともあります。
しかしながら、子どもが話す英語から脱皮し
自分の考えを伝えたり論理的な説明を行うには
文法や語彙も重要になってくるので
モチベーションを高めておくことは大切ですね。
費用面を考えたおやこえいごの工夫
費用的に無理なく続けられる工夫も必要です。
セット教材は高額な費用を支払ったにもかかわらず
子どもが飽きて続けられないリスクがあるため
安価で良質な動画の視聴や週1回の英語教室を著者は推奨しています。
著者は理想の英語教育を行うために
自ら英語教室を主催するくらいの方なので
実際にコミュニケーションを取ることを大切にしようとも主張しています。
加えて、将来のホームステイや留学に備えて
費用面も抑えることも提案しています。
計画的に準備しましょう
感想
本書を読んでハッとしたのは
バイリンガルを目指すのは18歳になってからで良いのではという提案です。
正直、ディズニー英語システムのイベントで
英語ペラペラの子達を見ていると
自身の努力不足を感じることもあるのですが
改めて考えあると
子どもが話す英語はあくまで生活レベルだし
今後も学習を続けていかないと仕事で使ったり
抽象的な考えを述べたりすることはできないので
幼児期に英語ペラペラになる必要はないなと思いました。
本書のムリなくムダのない英語教育という点は共感します
それよりも本書に記載のある通り英語のベースを幼少期〜高校生になるまで
作っておくことが大切だと今は思っています。
おうち英語を始めた当初は子ども達の受験が楽になるかな
英語でコミュニケーションをとれるといいなくらいの
浅い考えでしたが、早期英語教育について
深く考える機会をくれた本書に感謝しています。
学びになりました!
とてもこの記事だけでは全部の内容は伝えきれないので
興味のある方はぜひ読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント